塔の街 サンジミニャーノ
フィレンツェからサンジミニャーノへは乗換えを含めて、1時間半から2時間くらい。バスを乗り継いでの小旅行。イタリア語がわからないので、乗り換えが少し不安でした。
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バスターミナルへ向かう途中のカフェについつい寄り道。ショーケースに並んでいたパンがとても美味しそうだったので、クロワッサンにチョコレートを挟んだものとデニッシュを購入してしまいました。
バスターミナルは、ちょっとわかりにくいのです。日本のように屋外を想像していたのですが、屋内にあるためわかりづらいかもしれません。バスが出入りしているところを見つけてください。
サンジミニャーノに行くためには、途中で一度乗換えが必要です。 ポッジボンシでバスを乗り換えるのですが、バスを降りた場所にはサンジミニャーノ行きのバスは来ません。ポッジボンシ駅前の小さなロータリーから駅を離れる方向に歩くと、右手にサンジミニャーノ行きのバス停があります。壁にサンジミニャーノへの時刻表が出ているので、目印になると思います。
バスは、サンジミニャーノ中には入れないため、街のはずれに到着します。街自体が小さいので許可された車しか入ることができないそうです。裏を返せば、それだけ小さいということです。
昔サンジミニャーノには多くの塔が建っていました。時の支配者は、自分の力を誇示するためにより高い塔を建てたそうです。しかし、現在では14本の塔だけが残っています。
サンジミニャーノは、完全に観光都市。街の中心に向かって石畳が続き、道の両側にはお土産やが軒を連ねています。まるで、京都の清水寺のようで笑ってしまいます。観光で成り立っている街は、国を問わず同じなんですかね。
途中でハムを売っているLA BUCAというお店があります。店の前でイノシシがお出迎えしてくれます。招き猫ならぬ招き猪?でお店は賑わっていました。
混んでいるジェラート屋があるなと思ったら、2006年度のジェラート大会で優勝したジェラート屋がサンジミニャーノにありました。町の中心にほど近い井戸がある広場に面していますので、すぐわかると思います。試しに食べてみたのですが、味は普通。他になにか美味しいジェラートがあったのかも??
街の教会は入場料がかかりますが、中にあるステンドグラスはとても綺麗です。教会の中には聖女伝説があり、そのお墓もあります。
すれ違ったおじいさんが「どこに入るのにもお金、お金って(怒)」と言っていましたが、その気持ちもわかるように人が訪れる場所はすべて入場料を徴収されます。ちょっとせこい気がしますが、ここまで来て払わない人はいないでしょう。そう思うとうまいことやってますね。
塔に登るには、やはりお金が必要ですが、多少の美術品や絵画も別室で展示しているので、あわせてみることができます。
塔に登るのは思った以上に時間がかかります。しかも、網目の階段なので、下が丸見え!高いところが怖いので、降りる時は足がすくみます。 塔の上は、360度の大パノラマ!!さえぎるものが何もないので、周囲にはブドウ畑や見渡す限り緑色の風景が広がります。街の小ささがより際立つような広大な景色に感激!
サンジミニャーノにおすすめのレストランがあります。名前は、Trattoria Chiribiri。人気があるようで、昼時ともなれば大混雑。昼前に入ったのですぐに着席することができたのですが、あっという間に満席になってしまいました。
タリアテッレ(tagliatelle)とcrespelle、お肉を注文。
出てきた料理(crespelle)を見て、最初は「失敗だったかぁ〜」と思ったんですが、ひとくち食べてみて直感が正しかったことを感じました。
見た目はラザニア。でも、パスタの間にあるソースは、ラザニアのようなトマトソースではなく、クリームソース。これが本当に美味しいっ!!始めて食べたパスタ料理でした。
「きっとラザニア美味しいんだろうな。食べたいな〜。」
「デザート頼むから、やめておこう。」
なんて、のんきに話していた私たちに暗雲が・・・。
隣の席の人がお会計をしようすると、このお店カードが使えないらしい。
・・・まずい。うちら現金ないぞ。(汗)
「いくら持っている?」とこっそり財布の中身を確認。
ワインと水と料理と・・・と頭で必死に計算。
「ぎ、ぎりぎり足りている?」
「足りなかったら、銀行でおろせるのかな?」(イタリアの田舎町でシティバンクが使えるの?)
「最悪、皿洗いか?」(皿洗いってイタリア語わからないし。)
もちろんデザートは頼まずにお会計。
なんとか足りましたよ。マジでギリギリでした。
料理の感動も薄れてしまう程に焦りました。
ヨーロッパはなんでもクレジットカードで買えると思っていたけど、やっぱり現金はあるに越したことはありません。スリや強盗も恐いけど、お金がないっていうのも恐いのです。
サンジミニャーノは、白ワインが名産。
街の北側にあるワイン屋では、試飲をさせてくれるので、いくつかを試飲させてもらいました。そこでサンジミニャーノの伝統的な白ワインを2本買いました。この白ワインがお酒好きな人へのお土産として好評でした。自分にも1本欲しかったけど、持ち歩くには重くて2本が限度・・・。
試飲したワインの中でウイスキーのようにオーク、つまり樽の香りのする変わったワインがありました。私はオークの香りが苦手なので買わなかったのですが、好きな人にはいいお土産になりそうですね。
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